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『第9回 トゥワイス・アウォード全国大会』レポート(1日目)

2019年3月16日、3月17日の2日間で、『第9回 トゥワイス・アウォード全国大会』が開催されました。

今年の全国大会は、吉祥女子高校を会場に、1日目は『人間ドキュメンタリーワーク』『自分史ワーク』『学校フリーペーパーワーク』『グローバルリサーチワーク』『論文ワーク』『ムービーワーク』の6部門、2日目に『企業インターンワーク』部門の最終審査と表彰を行いました。2日目の様子はこちらのレポートをご覧ください。

『トゥワイス・アウォード』とは?

トゥワイス・アウォードは、プロジェクト型学習『トゥワイス・プラン』のワークをとおして、その年度、特に成長のあった生徒・学生のみなさんに贈られる賞です。
2018年度は、トゥワイス・プランに取り組んだ全国34校の中学・高校・大学約10,000人の生徒・学生の中から、一次審査を通過した91組360名が全国大会に出場しました。
また、当日はスタッフとして江戸川女子高校9名、吉祥女子高校35名が大会の運営をサポートしました。

大会公式サイト:http://award2018.twiceplan.jp/

それでは、1日目の大会の様子を時系列でレポートします。

第Ⅰ部 最終審査

朝9時半、全国から代表生徒が吉祥女子高校の吉祥ホールに集結。
高まる緊張の中、第9回『トゥワイス・アウォード全国大会』の幕が開きました。

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開会式の後は、部門ごとの会場に分かれて最終審査です。

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出場者たちは、ブラッシュアップを重ねてきた成果を披露。
審査員、生徒、先生などさまざまな人に見つめられる緊張も力にして、自分たちの力を精一杯に発揮してプレゼンテーションしました。

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11時過ぎに各部門の発表を終え、「チームワーク」「プレゼンテーション」「アイディア」「情熱」などさまざまな角度から審査が行わました。

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第Ⅱ部 受賞者プレゼンテーション/授与式

昼休憩を挟み、いよいよ第Ⅱ部のスタート。各部門のグランプリと準グランプリが発表されます。
今年度の取り組みの頂点となる各部門グランプリ受賞者が、ホールの大舞台でプレゼンテーションを披露しました。

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各部門の受賞者のみなさんとプレゼンは以下のとおりです。

『人間ドキュメンタリーワーク』部門

グランプリ
東京都市大学付属高等学校 高2 「梅シャケ夫」チーム(小林一三)

小林一三の波乱万丈な人生を、“人生ゲーム”になぞらえながら追体験していく構成で見る人を楽しませました。小林一三から学んだことや伝えたいことをどうしたら表現できるのかを考え、何度もリハーサルを撮影して改善を積み重ね、細部にまでこだわり抜いてつくりあげた作品で会場を魅了しました。

準グランプリ
岩倉高等学校 高2 「リョーマの休日」チーム(オードリー・ヘップバーン)

オードリー・ヘップバーンの人生を端的にまとめた編集力と、映像や音響効果を巧みに使った演出力で心に響く作品に仕上げました。大会当日までにスライドを再編集し、練習を重ねてきたチーム力と、自分たちの作品をしっかり届けようという強い姿勢が相まって、おおいに観客を惹きつけました。

『自分史ワーク』部門

グランプリ
聖園女学院中学校・高等学校 中1 宇田川 璃子 『笑顔が輝く世界』

2つの原体験と、AI化が進むこれからの社会への考察から描いた“人間ならではのコミュニケーションで、たくさんの人を笑顔にできる人になる”という将来像を紹介。身振り手振りとひとりひとりに語りかけるような口調が、多くの参観者の共感を生んでいました。

準グランプリ
十文字中学校 中2 太田 千満 『夢を叶えるために…。』

「大好きなサッカーをとおして、男女差別をなくし、たくさんの人に笑顔を届けられるプロのサッカー選手、そして人間になる」。その夢を叶えるために必要なことを具体的に示し、夢を実現するまでの物語を、鮮やかに、そして、力強く表現しました。

『学校フリーペーパーワーク』部門

グランプリ
聖園女学院高等学校 2年 すみれ組 『菫誌』

「聞きたい特集記事」をその場でアンケートして観客を巻き込んだり、アドリブも交えての生き生きとしたプレゼンで、自分たちのフリーペーパーを魅力的に伝えました。誌面の完成度やデザイン性も高く、クラス全員の熱心な取り組みがにじみ出る発表でした。

準グランプリ
聖園女学院高等学校 2年 ゆり組 『IVY』

「アイビーの花言葉である『友情』が示すように、フリペ制作の過程で一致団結してきました!」。終始笑顔で語りかけるようにフリーペーパーを紹介。制服紹介の際にはひとりずつ実際に着てみせるなど、多彩な表現で学校の魅力を伝えました。

『グローバルリサーチワーク』部門

グランプリ
城北埼玉中学・高等学校 高1 Dクラス 『平和へ近づくために』

言語・食・企業・宗教・政治などの分野をクラスで分担して調べ、『平和を実現するために』というテーマにしてレポートをまとめ上げました。世界の現状を正確に把握した上で、自分たちが平和のためにできることを真摯に考えながら、つくり上げたレポートを情熱を込めて伝えました。

準グランプリ
聖園女学院中学校・高等学校 高1 ゆり組 『トレンドJK』

世界各国の女子高生の“好きなもの”を調査し、国ごとにまとめて、ファッションの流行から注目するアイドルまで多様な文化を紹介。最後にはオリジナルのドラマも上映し、総合的に「女子高生の日常」について届けました。

『論文ワーク』部門

グランプリ
淑徳巣鴨中学校 中3 忠政 威吹 『言葉』

日常でなにげなく使う「言葉」が、自分たちにどのような影響を与えるのか、そしてどのように使うべきなのか、言葉の発祥を紐解きながら論じました。自分自身の実感とともに、言葉の大切さを、声のトーン、表情、スライドを駆使した精一杯の表現で伝えきりました。

準グランプリ
淑徳巣鴨中学校 中3 岩上 未佳 『集団が個人に与える影響』

「集団と個人」という人間心理の本質に触れるテーマを、的確な分析と深い洞察力でシンプルに伝えました。自らの体験から得た気づきを基に、ひとりひとりがよりよい行動を取るためには、“集団の中の個人”の心理変化を正しくとらえて活用することが大切であると論じました。

『ムービーワーク』部門

グランプリ
淑徳巣鴨中学校 中2 山來 りん 『今しかできない school life』

自分が好きな学校を、一日の生活の流れにそって編集することで、見ている人が学校生活を体験できるような映像を制作。テキストのアニメーションや効果音にまでもだわるなど、さまざまな表現に楽しみながらチャレンジし、見る人を飽きさせない作品に仕上げました。

準グランプリ
淑徳巣鴨中学校 中2 城 祐輔 『僕らの学校』

「自分たちの学校のことを全く知らない人にどう伝えるか」という目的で編集。撮影方法や写真の選び方、順番にもこだわり抜くことで、見る人のことを想像しながらつくられた伝わりやすい映像を制作しました。

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ホールの大舞台で行われた受賞生徒たちの晴れのプレゼンは、午前中の最終審査以上の情熱と自信で満ち溢れていました。
発表後、各部門の審査員からの講評を受け、自分たちで学び取った力を実感します。

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会を締めくくる授与式では、誇らしい表情で表彰状を受け取りました。

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大会終了後、1日目の参加者のみなさんにいただいた感想の一部をご紹介します。

「大きな舞台で自分たちの発表を見てもらうことは、恥ずかしくて緊張しましたが、普段と違う空気感を味わうことができたので、とてもいい経験になりました」(生徒)

「私たちはボブ・ディランの人生を発表したのですが、『自分たちらしさとボブ・ディランらしさを掛け合わせることで、魅力的な発表になっていました』と審査員の方にコメントをいただいたのが嬉しかったです。その人なりの魅力・チームの魅力を発揮させることなど、たくさんのことを学び、たくさんのことを感じられた日でした」(生徒)

「いろいろな学校の人たちの発表を聞くことで、改めて発表の仕方を学ぶことができてよかったです。また、いろいろな人の考え方を知ることができたので、私の考え方も豊かになったと思います」(生徒)

「あがり症で、人前に出るとすぐに緊張してしまう癖がありました。しかし、仲間たちと一緒に頑張り抜いたことで、自信を持って堂々と人前でプレゼンができ、今までの自分の殻から抜け出せたと思います。新しい自分と出会うことができました」(生徒)

「今日1日で、他校の方々の発表を見て、文章力、スピーチ能力の高さに圧倒されました。他校の方々のいいと思ったところを積極的に取り込んでいきます」(生徒)

「生徒たちはクラスでひとつのテーマである『平和』について考えて調査していたのですが、テーマが広大すぎて、なかなか結論を出すのが難しく、クラスでもめることもありました。しかし、なんとかクラスはまとまっていき、全員でプレゼンをつくってくれました。この日まで本当によく頑張っていたと思います」(先生)

「高校2年生だからこそ、本学のよさをしっかりと踏まえたフリーペーパーをつくってくれました。教師にはない視点をたくさん盛り込んで、構成してくれたということを嬉しく思っています」(先生)

「教師が想像していた“自分史”を上回るような、生徒たちの自分史ができました。自分の歴史に想いが加わると、本当に素晴らしいものができるんだなと驚いています」(先生)

「息子の今までの努力が結果となりました。今後もいろんなものに対して、さまざまな視点から向き合っていってほしいです」(保護者)

「今回の発表会を見て、今の中高生の思考・思想のレベルの高さに私自身が驚かされるばかりでした。娘の人生はこの先、長い長い道のりです。今日のこの全国大会に出場させていただいた貴重な体験が、この先の人生に役立てられると信じています」(保護者)

レポートは2日目に続きます。

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