11月28日、東京上野にある岩倉高校で行われた『企業インターンワーク・指令ミーティング』。会場の教室には100名以上の生徒たち、取り組みに興味を持つ先生方や企業の方々が集まり、急遽、椅子を追加するほどの盛況ぶり。ぎゅっと凝縮した雰囲気の中、インターン生たちと協力企業の方々が対面し、「指令」をとおして互いに刺激し合う時間を共有しました。

会場の旭化成、大塚製薬、JR西日本、日本航空、森永乳業のみなさんに加え、映像でパナソニックの方から、各企業が解決したい課題として生徒たちに渡される「指令」についての解説がありました。

企業のみなさんはそれぞれ、「出てきた課題を解決するには、背景や意図を考えることが大事です」（日本航空　今北恭平さん）、「新商品を開発するときには、まず企業理念に合っているかどうかをポイントにします」（大塚製薬　車谷千江美さん）といった、課題解決や新商品開発のときに大切にしていることをアドバイス。「生徒たちにヒントを持ち帰ってもらいたい」、そんな思いのこもったお話は、資料やネットの情報だけでは知り得ない、“仕事の現場”についてたくさんの知恵がありました。

企業の方と直接会って、「指令」という共通のテーマで話を聞けるめったにないチャンス、話を聞き逃すまいと必死で耳を傾けていた生徒たち。

積極的に質問をしたり、これまでの感想を伝えたり、しっかりとメモを取ったりと、それぞれがヒントを得ようと真剣でした。

最後の感想では、「指令に向けて貴重な話を聞けました」「多くの視点を得られたので、今後の活動に活かせそうです」と目を輝かせて伝える生徒たち。課題解決に向けて確かな手応えを受け取っていました。

終了後、企業の方々からは意欲的な生徒たちに驚き、感心したという声を聞きました。
「生徒のみなさんの熱い視線やストレートな質問が印象的でした」と森永乳業の八幡絢子さん。

大阪から参加されたJR西日本の野坂友理さんは「実際に生徒のみなさんに会うことで、はじめて感じられたことがたくさんありました」と、関東の高校生たちの熱量に感激されていました。

旭化成の柳原由華子さんは、「みなさんの熱心な姿に触れて、自分も改めて一生懸命仕事をしていこうと思いました」と話されていました。

生徒たちにとって、実社会での“仕事”をイメージし、“働くこと”を実感する貴重な機会となったこのミーティング。企業のみなさんにとっても有意義な機会となり、この日集まった全員が、気づきや学びを持ち帰りました。

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