インタビュー

先生インタビュー〜足立学園中学校 高田昌輝先生|TWICE PLAN

2013年から毎年、3年生4クラスが技術科の授業で『企業インターン』に取り組む東京都・足立学園中学校。2013年から授業を担当されている高田昌輝先生に、取り組みについてお話を伺いました。

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Q.トゥワイス・プランに取り組むきっかけは何でしたか?

2012年に情報教育研究会という集まりで、トゥワイス・プランの方に声をかけて話を聞いたのがきっかけです。

私が教育で大事にしているのは、“積極的に自信をもって表現できる生徒の育成”と、“コミュニケーション力の育成”です。
それに加えて、その当時、足立学園に足りないものがキャリア教育だと思っていました。

キャリア教育はどうしても大学進学に特化した話が多いのですが、中学生のうちから「社会に出たときにどうやって生きていくのか」を知る機会をつくるべきだと考えていました。それでトゥワイス・プランは適した教材だと思って声をかけました。

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Q.授業をする上でどんな工夫をされていますか?

まずは口を出さないことです。
どうしても我々教員は子どもたちに教えたがりますが、あまりそれをしないことですね。

もちろん脱線したら「違うよ」と言います。
しかし、あとはこちらでいかに子どもたちに促しをするかをメインにして、授業を運営しています。

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Q.どのような効果がありましたか?

ひとつに、何かわからないことがあると、生徒たちは積極的に大人に質問や話を聞くようになったと思います。
生徒たちの中で「大人に質問していいんだ」という雰囲気が出てきて、先生と生徒という距離感が近づいた気がします。

また、「主体性」と「協働」という点に関しては、かなり身についたんじゃないかなと思いました。

今の高校3年生はいちばん最初に『企業インターンワーク』に取り組んだ学年なのですが、クラスの中で自分たちから進んで◯◯塾というのを立ち上げて、自分の得意な教科を教え合っていたんです。そういう協働作業をした経験が生きているのかなと思いましたね。

「こういうところまで成長できたのか。私が想像している以上の効果があったんだ」という、誇らしさを超えて本当に嬉しく感じました。

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Q.授業で印象的だったエピソードを教えてください

トゥワイス・プラン1年目のときの話なのですが、企業にひとつめの指令を発表するとき、そわそわしてて何言っているのかわからないほど、モゴモゴしてしまっている生徒がいました。

しかし、ふたつめの指令のプレゼンをするとき、企業の方も来ていただいていたのですが、大きな声で「がんばるぞ!」と言って円陣を組んでいたんです。
それを見て「そんなに気合いを入れなくてもいいんじゃないか」と思ったんですが、その瞬間に生徒のなかでスイッチが入ったようで、堂々とした姿勢で話をしてくれたんですね。

決して上手いプレゼンではなかったけれど、想いの込もったプレゼンを見て「ああ、こうなんだ」と感じました。

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Q.トゥワイス・プランのよいところは何ですか?

“ありそうでない”ところです。
誰もが聞いたことがある大手企業でも、何をやっているのかわからない生徒もいます。
しかし、『企業インターンワーク』では、「実際の企業ってどういうものなのかな?」というのを体験できる。
もうここが絶対的な強さですね。

このワークの指令は、具体的なのが面白く、なかなか経験できないのがいいです。

生徒たちにはいつも「5cm背伸びしてください」と伝えています。
5cm目線が変わるだけでも見えてくるものが変わりますから。終わってみたら、30cm背伸びしてたんだな、というのもありますね。

ある程度予想はしますが、やっぱり予想を超えてくるものがあります。
クリエイティブな生徒に引っ張られて、“ああ、じゃあ僕もできる”という気づきが生まれる。
それはチームでやる強みなのかなと思います。

年々そういうことが見えてくるようになりました。

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Q.今後学校で、生徒たちにどんなことを学んでほしいですか?

足立学園の建学の精神である『質実剛健 有為敢闘』のような、どんな場所でも勝負できる生徒になってほしいです。

生徒たちは、今の社会で役に立つ必要なスキルをこのワークで学んでいます。
どんな場所でもその場の状況に対応できるか力を身につけてほしいと思うし、それが実際に身についていると思います。

この取り組みに、決まった答えはないんですよね。

授業をはじめてからいちばん最後のプレゼンをするところまでで、結果として生徒たちがどこまで成長したのかを判断することはなかなかできないです。
一発勝負だから、結果が出ない生徒も多いです。

でも、そこで終わりではない。社会に出たときにその経験が役に立つかもしれないし、その手前の高校・大学で役に立つかもしれない。
あまり目先のところで結果を求めないというのが大事なのかな、と思っています。◼︎

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生徒たちのことを話すと、途端に優しい笑顔になる高田先生。
生徒たちの“未来”を真剣に考え、生徒を思う先生の熱く優しい思いが伝わるインタビューでした。
高田先生、ありがとうございました。