学校の授業改革を進めている潤徳女子高校で、『ティーチャーズ・トレーニング 〜アクティブ・ラーニング基礎研修』を実施しました。
アクティブ・ラーニングを授業に活用するための準備と、先生方の共通理解を図ることを目的に、全教科の約50名の先生が参加されました。
序盤の講義は、アクティブ・ラーニングが求められている社会的な背景や、そのひとつの手法としての“課題解決型学習”についての解説。
講義後は、模擬授業で課題解決型学習を体験。“生徒”として参加することで、学ぶ立場で学習のプロセスを実感し、理解を深めました。
教科に関係なくランダムに組まれた各チームのメンバーが集合し、ワークをスタート。
「普段ほとんど関わりないですよね。よろしくお願いします」「いちばんいいチームになるようにがんばりましょうね」など、すぐに活発なコミュニケーションが生まれていました。
企画づくりは各自のパソコンを活用して開始します。
ICT機器活用には、スキルや習熟度の違いがひとつの課題としてありましたが、パソコン操作の得意な先生が教えたり情報交換をしたり、世代や教科を超えて学び合う先生方。チームでの取り組みをとおして乗り越えていました。
各チームの企画を発表するプレゼンはとても盛り上がり、たくさんの笑いや拍手が巻き起こりました。
教室の外に飛び出して映像を撮ってきたり、美術の先生が映像を編集したり、先生方の力が存分に発揮されていました。
「それぞれの得意分野があるので、自然と役割分担ができた。たくさんの人から出たアイディアをまとめるのはおもしろく、生徒たちも楽しめると思う」
「自分にはできない作業や出てこない発想が他の人から出てきてありがたかった」
模擬授業の振り返りでは、率直な感想が上がっていました。
「やり方は知っていたが、実際に体験して、難しい点や改善点、達成感を得るポイントを実感することができた」
「全員で同じことを体験して共有ができたのがよかった」
「教科の枠を越えることで、かえって自由に考えることができてアイディアが浮かんだ」
最後は、教科ごとにわかれて授業への活かし方をブレスト。体験から多くの実感を得られた先生方は、積極的に意見を交換されていました。
2時間半に凝縮した時間の中で、授業での活かし方を具体的にイメージした先生も多く、“授業改革”へのヒントも得られていました。
<TWICE PLAN 冨ヶ原>
『ティーチャーズ・トレーニング』の詳細はこちらをご覧ください:
http://twiceresearch.jp/teacherstraining/
他校の実施例「近江兄弟社中学・高等学校」:
http://twiceplan.jp/hanashi/tt_20170818/