『第11回トゥワイス・アウォード』でローソン賞を受賞した甲南高校「鶴チーム」が、ローソンと共同で自分たちのアイディアを実現しました。
この企画は、全国大会の企業賞受賞時に提案した、地域の小学生向け学習イベント「芦屋市の文化にふれあい、楽しく学ぼう」というもの。
チームのアイディアとその勇姿を見て、会社として企画を実施したいというローソン SDGs推進部の方々からの声がけにより、取り組みがスタートしました。
半年間の入念な準備・打ち合わせ
鶴チームの生徒たちが考えた企画の内容は、芦屋市に住む小学生がクイズなどで楽しみながら地域の魅力を発見していく街歩き学習イベント。
この企画の実現のために、ローソンと鶴チームの生徒たちで、2021年6月から11月にかけてやり取りを続け、Zoomでの打ち合わせも合計4回実施しました。
「今回は小学生が対象なので、安全性の観点からルートや訪れるスポット、タイムスケジュールなどを考えてみてください」
「チェックポイントとして立ち寄ったローソンの店舗で、職場体験みたいなことは可能ですか？」
参加者の安全性や満足度など多様な観点で企画を練り、ディスカッションを通じて内容のブラッシュアップを重ねます。
「今はコロナで小学生たちの楽しみが減っていたり、我慢しなければいけないことも多いと思います。なので、この企画を通じて友達や地域の人たちと交流して楽しめる機会をつくって地域を盛り上げられるようにしたいんです」
そんな想いを持って、熱心に準備を進める生徒たち。
その想いを実現させようとローソンの方々も全力でサポートしていきます。
準備のすべてが報われた当日
半年に渡る準備を経て迎えたイベント当日は、小学生12名がＪＲ芦屋駅に集まり、14時から街歩きイベントがスタート。
運営する鶴チームの生徒たちは、笑顔で参加者の小学生を迎え、5〜6人ずつのグループに分かれて、「富田砕花旧居」「芦屋市立美術博物館」など、兵庫県芦屋市の文化に触れられるスポットを巡ります。
イベント内の企画として、訪れたスポットにまつわるクイズが出題され、小学生たちはタブレットで回答します。
クイズに正解したら「やったー正解した！！」と大喜び。たくさんの笑顔が生まれていました。
各スポットを巡ったあとは、ローソンの店舗へ。
小学生たちはローソンの制服を着用し、挨拶の研修を受け、FC（フランチャイズ）加盟店オーナーや従業員の協力のもと、レジ登録や接客などの職業体験も実施しました。
16時にスタート地点の芦屋駅に戻り、「クイズの成績を入れた賞状」と「参加証のローソン学習帳」が授与され、全行程が終了。
「今日1日は何があっても笑顔を絶やさないと心に決めていました。小学生が楽しそうにしているのを見て、これまでの準備のすべてが報われました」
鶴チームの生徒たちは、充実感に満ちた表情で感想を述べていました。
企画に参加した小学生の感想
「今日までずっと楽しみにしていました。本当に楽しかった！！」
「ローソンのユニフォームを着て、アルバイトの体験ができてワクワクした」
「クイズがおもしろくて、全問正解できた。賞状ももらえてうれしかった！」
甲南高校「鶴」チームの生徒の感想
「たくさんの打ち合わせや準備に協力してくださったローソンのみなさんや、先生方、トゥワイス・プランの方々に本当に感謝しています」
「子どもたちの笑顔を見て、この企画をやってほんとうによかったと実感しました」
「企画の立案から実行まで、大変だったこともありましたが、メンバーに支えられて実現できました。今となってはすべてよい思い出になっています」
「表面的なところだけではなく、中身の深掘りや臨機応変な対応も含めていろいろと考える経験ができてとてもよかったです」
「小学生の笑顔や元気に歩く姿を見て、長く大変な準備期間もすべて報われました」
「無事に終われてよかったです。チームのいいところをお互いに活かせるようになったことは、僕たちの成長にもつながりました。本当にとても楽しかったです」
サポートされた甲南高校の先生の感想
「私自身もとても楽しむことができました。芦屋市にはこんなにもたくさんの魅力があるんだなと、歩いてみて初めて知るものばかりでした」
「街歩きでは歩道が広いところを歩くようにしたり、小学生が楽しく学べるクイズが用意されていたりと、生徒たちは参加者のことをよく想像して相当な準備を重ねてきたことがわかりました」
企画に協力したローソンの方々の感想
「参加した小学生たちがずっと楽しそうにしているのが印象的でした。この企画は学びにもなるし、地域愛が育つものだと思いました」
「生徒たちは、クイズのヒントになるような芦屋のポイントや知識も全部頭に入っていて、信号待ちなどのちょっとした時間に小学生にその話をしていました。それだけでもすごいのに、『ローソンの牛乳のロゴってなんであれなの？』といった質問にもすぐに答えていて、知識の広さや対応力にとても驚きました」
ローソンと甲南高校の高校生たちが「マチの小学生の笑顔のため」に何ができるのかを本気で考え、共同で実現させたこの企画。
企画した高校生や大人も含め、終了後には自然と「また来年もやりたいね」という声があがっていました。
インターンワークで会社への提案に取り組んだことを発端に、彼らの熱意が会社に、そして社会に伝わっていく。
どんなきっかけでも、目の前に現れた機会を自分たちの手でものにしていく生徒たちの大きな潜在力を感じる取り組みでした。
＜TWICE PLAN 冨ヶ原＞
