千葉県八千代市の千葉英和高校で、教員研修プログラム『ティーチャーズ・トレーニング』が行われました。
カリキュラム・マネジメントとアクティブ・ラーニングへの理解を深めることを目的に、中堅からベテランまでの全教科の先生方が54名参加されました。
はじめの講義は、近年の社会的背景と教育の変遷をたどりながら、「思考力・判断力・表現力」「社会人基礎力」といった、社会で求められる力について。これからの学校教育でどのような学びが必要になるのかと、熱心に耳を傾けられていました。
次に行われたワークでは、実在する企業の問題解決に挑戦。
リサーチをしてアイディアを出す、プレゼン資料を準備する、台本を用意する。
多くのチームが休憩も惜しむほど熱心に取り組み、企画を発表するプレゼンの時には会場全体が大いに盛り上がりました。
自分自身が企業のために何ができるのかを考え、企画を組み立てるプロセスを体験することで、社会で必要な力を実感された先生方。
ワーク後には、「自然と企業に興味を持つことができて、深く知ることができた。これは教科の授業にも応用ができそう」といった感想が聞かれました。
後半の講義では、こうした取り組みをしている他校の事例をもとに、これからの授業での生かし方を探求。
「“社会で必要な力”と講義で聞いたことが、ワークでの体験をとおして“こういうことなのか”と実感できた。今後の進路指導やキャリア教育も自然と考えるきっかけになりました」
「私は数学を担当しています。覚えることが多い教科ですが、少しでもグループワークや課題解決を取り入れた授業にしていきたいです」
「生徒に対し、常識の範囲内での行動や発想を求めてしまって、それ以上の可能性を期待していませんでした。高校生の立場に立ち戻って考えることが大事だなと気づかされました」
最後の振り返りでは、それぞれに得られた気づきや活用のアイディアが次々にあがり、自然に話し合いの空気ができていました。
「今よりもっと教科横断で、学校全体で“社会で必要な力をつける”という目的の授業をつくっていきたい」
生徒たちに必要な学びのために、先生方が足並みを揃えてさらなる一歩を踏み出そう、そんな熱意であふれていました。
<TWICE PLAN 冨ヶ原>
『ティーチャーズ・トレーニング』の詳細はこちらをご覧ください:
http://twiceresearch.jp/teacherstraining/
他校の実施例
・「近江兄弟社中学・高等学校」:
http://twiceplan.jp/hanashi/tt_20170818/