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2015年度『企業インターンワーク』アンケート結果

中高生が日本を代表する企業のインターンとして、企業から出される課題にチームで挑戦する課題解決型の学習プログラム『企業インターンワーク』。

本レポートは、2015年度に『企業インターンワーク』に取り組んだ生徒のみなさんを対象に実施したアンケートの結果をまとめたものです。生徒のみなさんからいただいた感想を集計・分析してワークの内容を改善すること、キャリア教育やアクティブラーニングの基盤づくりに貢献することを目的としています。

概要

[調査期間]
・2015年4月1日 ~2016年3月31日
[調査対象]
・7校(千葉、東京、京都、大阪、神奈川)
[回答数]
・1,513名

チームで楽しんでワークに取り組むことができましたか?

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チームで役割分担をすることができましたか?

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◯ パワーポイントで映像をつくったり、自分たちで商品をつくってみたりするのはとても楽しくて興奮しました。(高校1年生)
◯ 最初はチームワークもバラバラだったが、次第に中も良くなり、とても楽しんで取り組むことができた。(高校1年生)
◯ みんなで得意な分野ごとに仕事を分担しました。例えばエクセルが得意な人はエクセルをつくり、パソコンの打ち込みが早い人はワードを作ったりしました。それぞれが得意な分野を伸ばせたと思います。(高校2年生)

ー チームで楽しんで取り組むことができた生徒が85%という結果になりました。企業から出される課題に対して、生徒たちは「楽しさ」をベースに主体的に取り組んでいたことがわかります。また、課題解決に取り組む過程で、リサーチをする、アイディアを出す、プレゼン資料をまとめる、発表するといった、それまでにあまりない体験をする中で、どのチームも役割を分担し、助け合いながら進めていたことが伺えます。4ヶ月から1年という長期間、チームで同じ課題に取り組むことで、チームの仲も次第に深まっていったという感想も多く上がりました。

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チームで立てた計画に合わせて活動することができましたか?

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チーム内のさまざまな意見に気づくことができましたか?

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◯ 今回の体験を通じて、計画性の大切さを知りました。(中学3年生)
◯ パワーポイントを使ったり、映像をつくったり、一人ではできないことばかりでした。仲間の意見を聞くことが大切だと思いました。(高校1年生)
◯ 一年を通して、チームのメンバーの個性がよく見えたように思います。個人の行動だけではなく、グループでひとつのものを作り上げる大変さも学びました。(高校1年生)

ー 朝や放課後といった時間を有効に使うチームが多く、スケジュールどおりに課題を進める練習になっていました。78%の生徒が「チーム内のさまざまな意見に気づいた」と回答しているように、答えのない問いに対してチームでひとつのものを作り上げる過程で、チームメイトの意見をしっかり聞くことの大切さを知った生徒が多かったようです。普段の学校生活では話さないようなテーマについて話すことが増えるので、はじめから知っている友達でも、新たな一面を発見する機会になったという感想が多く見られました。授業を進める先生からも、「生徒の特徴や考え方がよりわかるようになった」という感想をいただくこともありました。

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指令に応えるために必要なことを調べることができましたか?

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チームで積極的にアイディアを出すことができましたか?

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◯ 放課後居残り、徹底的に調査し、まとめ上げる作業は、自分の中で大きな経験になった。達成感を味わえた。(高校1年生)
◯ 全員で協力してアイディアを出し合えた。「温泉プラネタリウム」「ウォータースライダー」など、かなり奇抜なアイディアがたくさん出た。どう実現するかを考えるのが大切だと知った。(高校2年生)
◯ 商品についてのマイナスな意見や欠点も、見方を変えたらそれを補うアイディアが
たくさん生まれてくることがわかった。(高校1年生)

ー 情報収集に関して、「とてもよくできた」「できた」と答えた生徒が85%だったことから、多くの生徒が課題解決のためにインターネットや図書館を有効に活用できたことが伺えます。一方で、文献を読むだけではなく身の回りの人からアンケートをとることも必須の課題になっているため、足を使って一次情報を集めることの大切さに気づいたという感想も多く見られました。また、“ブレーンストーミング”など、実社会で使われている手法を実際にやってみることで、ほぼ全ての生徒が自分らしい考えやアイディアを出す経験をすることができました。

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調査結果やアイディアを企画にまとめることができましたか?

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プレゼンの仕方を工夫することができましたか?

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◯ 発表内容を考えるとき、どうすればもっとたくさんの人に理解してもらえるかと意見を出し合ったことが印象に残っています。(高校1年生)
◯ プレゼンテーションをするのは昔から苦手でしたが、徐々にうまくできるようになってきて、よかったです。(高校1年生)
◯ パソコンを使って企画を発表するというのは初めての経験だったので、会社でのプレゼンを意識して取り組むことができた。(高校2年生)

ー ほとんどの生徒が企画をプレゼンするのは初めての体験でしたが、80%の生徒が企画をまとめることが「とてもよくできた」「できた」と回答しました。プレゼン自体は「緊張した」という回答がとても多かった一方で、7割が「プレゼンの仕方を工夫できるようになった」と回答しており、徐々にプレゼンテーションに慣れ、上達できたことが分かります。

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インターン先企業についてよく知ることができましたか?

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インターン先企業やそこでの仕事に興味を持つことができましたか?

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◯ 会社のことを最初は知っているつもりになっていたけれど、指令1, 2を通して、テレビCMでやっている以外にもいろいろな事業を展開していて、人々のくらしに深く関わっていることを知ることができた。(高校1年生)
◯ 実際に企業の人の話を聞いて、みなさん会社のことを思っていることが伝わってきて、実際に企業で働いたときのイメージが湧いた。(高校1年生)
◯ JALについてすごく興味を持てた。航空会社の業務は今までぼんやりとしたイメージしかなかったけれど、今回みたいに企画を開発したり、イベントを催したりと想像していたより多くの業務があって驚いた。(高校2年生)

ー 中高生の89%が、インターン先企業について「とてもよく知ることができた」「よく知ることができた」と回答。“インターン”という設定で会社の課題を解決しようとすることで、それまでは知らなかった企業のさまざまな面を主体的に発見することができました。70%以上の生徒が、企業での仕事に「興味を持った」と回答しているように、それまであまり知らなかった企業の仕事を体験したことで、より明確な職業意識を持つことができました。

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自分の得意なことや好きなことに気づくことができましたか?

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将来仕事をする時に使えそうな自分の力に気づくことができましたか?

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◯ パワーポイントを使って発表資料を作成しました。初めは慣れないところもあったけれど、「意外とこの作業嫌いじゃないな」と自分の新しい一面を発見できました。(高校1年生)
◯ メンバーと一緒に悩んだり、ときにはやり直しすることもありましたが、将来はそうやって
チームでひとつの企画を練り上げていくようになるんだなと思っています。(高校1年生)
◯ パワーポイントを使っての発表は初めてでしたが、どうしたら見やすくなるのか、文字の太さや、色の使い方、写真の配置など色々と考えてとてもいい経験になりました。今後大人になったときに、パワポ等を使ってプレゼンをする機会があったら、この経験を生かしたい。(高校2年生)

ー 半数以上の生徒が、自分の得意なことや好きなことに「気づくことができた」と回答しました。チームで役割分担をしながら一つの課題を解決しようとする過程で、それまで自分が出会ったことのない力や、この先の可能性に気づくきっかけになりました。実社会のリアルな課題が出されたことで、多くの生徒が楽しみながらも、自分の将来を意識しながら課題に取り組んでいました。感想でも、将来に活かせるとてもいい経験になったという声が多数上がりました。

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