千葉市の小・中学校の先生方に向けた『千葉市中堅教諭等資質向上社会体験研修』を行いました。
千葉市教育委員会の委託で実施したこの研修は、10年目前後の先生方が社会体験をして、それを授業で活用することを目的としています。
※昨年度の研修の様子はこちらをご覧ください。
http://twiceplan.jp/hanashi/chiba_kenshu/http://twiceplan.jp/hanashi/chibakenshu_last/
研修は4日間にわたって行われ、民間の事業所(JFEスチール株式会社、株式会社ケーヨー、千葉市郷土博物館、株式会社ベイキューブシー)での社会体験と、活動を振り返るワークショップを実施。
1~3日目は各事業所の課題に対する解決案を企画し、4日目に体験を振り返りました。
1日目は、各事業所の課題「ミッション」を受け取って、事業所や仕事を知るために職場を体験します。
施設を見学したり、実際に接客したり、働く方の話を聞いてそれぞれの理解を深めました。
「会社には理念があって、それを日々大切にしていることがわかった」
「お客さまへのサービスの質を向上させるように努めていて、新しい視点を体験した」
「千葉市に貢献する企業の活動をはじめて知った」
普段の仕事と異なる業種での体験は、さまざまな気づきをもたらしていました。
2日目は、職場での体験を参考に「ミッション」を解決するための企画を立てていきます。
「チームでやることで、アイディアがたくさん出た」
「課題を解決するために事業所を深く調べることができた」
企業での仕事さながらに”ブレーン・ストーミング”や”企画書づくり”に、苦戦しながらもアイディアを練り上げていました。
3日目は、事業所の担当者に企画を提案するプレゼンを行いました。
「実際にアウトプットする経験をしたことで、“体験すること”の重要性に改めて気づいた」
「教員はひとりで仕事をすることが多い。チームで取り組むことで仕事のスピードやクオリティが上がることがわかった。横のつながりをもっとつくっておくべきだと思った」
先生方は、自らの体験から、キャリア教育の大切さを実感されていました。
「先生方は店舗での仕事もしっかりこなしていて、プレゼンにも真摯な姿勢が現れていました。企業の理解度も完璧だったと思います」(ケーヨー 飯塚さん)
「実際の仕事の体験から、たくさんのことを学ばれたと感じるプレゼンでした。ぜひ学校現場に還元していってください」(ベイキューブシー 水上さん)。
各事業所のみなさんも、それぞれにコメントを伝えました。
4日目は、「キャリア教育に活かすためのポイント」の講義と「授業案構成」のワークショップを実施し、研修を振り返ります。
講義では体験を生徒たちに還元しようと熱心にメモを取る先生方。学校教育に活かすための授業案を考えるワークショップでも、白熱した議論を重ねていました。
「職業と今の自分との結び付け方、仕事について生徒に考えさせる方法に気づいた」
「企業で働く人たちの仕事に対する熱意、学校での課題解決型学習のやり方を学んだ」
「職場体験することだけがキャリア教育ではないとわかった」
振り返りでは率直な感想を伝えられていました。
この研修を踏まえ、今後、さまざまなキャリア教育が千葉市内で実施されていきます。