本番まであと3時間。それまでに仕上げるため、各チーム、役割分担をしながら制作を進めています。
「もう、ほとんど放ったらかしの状態です。こちらからはただスケジュールを言うだけです」と先生。 生徒たちの自発性に任せているとのことです。
みんなと同じパワーポイントのアニメーションじゃ面白くないからと、動画編集ソフトを使って映像を制作しているのはスティーブ・ジョブズに取り組むチーム。
「マニアックなチームメイトがいるので、心強いです」とリーダー。
「スティーブ・ジョブズは知れば知るほど、凄いことをした人なので、宇宙人だと本気で思った。なので、彼は宇宙人だったという設定でドキュメンタリー作品を作れば面白いのではと思っているんです」と、その想いを熱く語ります。
「マーガレット・サッチャーが映画化されたのはなぜか?」という視点から、どうして彼女は成功したのかを解明していくというチーム。
「女性にもかかわらず、ここまでやり遂げたのは何が原動力なのか知りたい。凄い人ですね」と、主人公への興味をさらに深めたようです。
本編ではチームとして何を表現するのか、ブレストをしているチームもあります。
アウンサン・スー・チーを、各自が“自分たちにしかできない”得意なことで自由に表現しようと話していました。
「お前はダンス得意やから、踊ればいい」「お前はギターが得意やから、エアギターで表現しよう」などと盛り上がり、最終的には制作した感想を表現豊かに読み上げるのはどうだろうと話し合っていました。
どのように着地するのか楽しみです。
スティーブン・スピルバーグのチームでは、メンバーのひとりが、「デザインが地味過ぎる。もっと明るく行こうや!」「いや、この地味さがいいねん」とデザインの細部にまでこだわって作り込んでいました。
前回の授業で思い入れて作った、“スピルバーグなので、ハンバーグを焼いている”アニメーションを使って欲しいと、チームメイトに懇願している生徒がいました。
チームメイトからは、「意味が分からへんし、面白くないから使いにくい。もっと使いやすいようにアレンジして」と言われ、
「おれもチームの役に立ちたいねん!」と、他チームの手を借りて、なんとしてもチームに貢献しようとオープニングのアニメーションをがんばって作り直していました。
先生と生徒でスピルバーグの映画の話で盛り上がる場面もありました。
「これだけ世代を超えて語り合える映画監督って凄いですね」と先生。
6月末には本番発表を予定しています。
各チーム、どのような作品に仕上げてくるのかとても楽しみです。
<TWICE PLAN 西崎>